駄菓子

小学生の頃、お小遣いはなかった。
でも駄菓子を買いに行く時だけ100円貰っていた。
 
近所には駄菓子屋が3件ほどあって、どの店もばあちゃんがやっていた。
私がよく通ってたのは一番遠い位置にあるお店。
品揃えが3件中一番良く、子どもたちはそれを知っているので
ガキンチョのたまり場みたくなっていた。
 
店構えはボロい小屋のようなところで、壁がところどころトタンでできていた。
暑い夏も凍えるような冬も店の戸は開けっ放しで
いつでも店の一番奥におばあちゃんがちょこんと座って
私たち子どもを迎えてくれた。

 
まず最初に潰れたのは私の家から一番近くにあった駄菓子屋さんだった。
あそこで買ってもらった発泡スチロールで出来た飛行機を今も憶えている。
もっと行っておけば良かったと思った。
次に潰れたのは2番目に近かったところか。
店の番をしていたおばあさんが亡くなったからだった。
 
一番遠くにあって、よく通っていたお店も今はもうないと思う。
 
 
そんな駄菓子屋さんを思い出そうと、そのために描いたラクガキです。

店内もうちょっと鮮明に覚えているのに、絵で描ききれなかった。
また描こう。
  
 
そしてその流れもあって昨日スーパーの駄菓子コーナーを物色していた。
買ったのはチロルミルクヌガーとねるねるねるね
ねるねるねりました。
なつかしい。
 
黄色い粉と水と青い粉を混ぜて練ったら緑色のメロンソーダ味に!
てーれってれー

そら黄色と青を混ぜたら緑になるわな。
とか思ってしまう私は大人になってしまいました。
当時色が変わるという不思議に感動していたのに…。
ねるねるねるねが元で小学生の理科の実験好きな子どもやったのに。
 
とか思いながらも練り食べるんですけどね。
ねるねるねる

忘れた頃にまた買って食べると思います。
たしか数年前に食べた時も同じセリフを言ってた気がする。